全体論① 〜アドラー心理学〜
アドラー心理学には5つの前提条件があります。
1.自己決定性(個人の主体性)
2.目的論
3.全体論
4.認知論(仮想論)
5.対人関係論(社会統合論)
そして今回は、3.全体論について学びましょう!
全体論
全体論とは、心と体は一体なものであり、切り離すことができないという考え方のことです。
つまり、心には矛盾がないということです。理性と感情、意識と無意識も矛盾することがなく、できないと思っていることはできないのではなく、しないという選択をしているだけなのです。これは自己決定性からも言えることですよね。
例えば、勉強は始めるまでが大変だがやり始めると苦痛ではないと感じることありますよね。これは、始める前は行動に移すことが面倒という感情(現状維持が心地よい)、やらなければならないという理性的義務感、勉強自体に対しての漠然とした苦手意識、体の疲労感等、一貫したマイナスイメージを持っていることが多いです。
しかし、実際に取り組んでみるとそれが思い込みだとわかるのです。
アドラーが唱える全体論と反対の考え方として、デカルトの唱える実体二元論というものがあります。
心は存在しますが、実体がないため、体とは別のものだという考え方は心の二元論と言われていましたが、デカルトは心を実体と捉えていたため、実体二元論と言われています。
また、デカルトは心と体には相互的に作用する共通部分があるという相互作用二元論を唱えました。
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